信頼されるトレーニングコーチとなるために現在、仲間のコーチをクライアントに見立てて指導したり、他のコーチのクライアントにレッスンしたり、提携先でエクササイズ指導したりと実践を通じて指導力を身につけています。

こうした能力は、数に比例し、体で覚えないと身につかないタイプの知恵で「実践知」と言われており、見て真似て学び、それを実践すればするほど成長に大きくつながっていくとされています。

これは別にトレーニングに限ったことでなく、商売(ビジネス)の場や何かの技術を身につけるときにも必要です。

よく子供に自転車の乗り方を教えるとき「うまく言葉で説明できない」というのも正に実践知で得たものだからです。

商売であれば、お客さまを喜ばせる方法や接客なんかもそうでしょう。
今この実践知を持つことが、様々なところで求められています。

ただ実践知は、体で覚える性質なので体得するのに個人差はあるものの時間がかかります。
だからこそ、このような知恵を身に付けるときには急いではいけません。
むしろ急いで結果を求めず粘り強くやることが大事なのです。

筋力トレーニングにおいても、

「それって自分の為になるんですか?」
「それは直ぐに成果がでるのでしょうか?」

よく耳にするフレーズですが、こうした考え方だと身につくものでも身につきません。
体で覚えるものは、頭で考える前に、まずやってみることが大切なのです。
そうすることで、必ず感じるものや気づくものが出てきて、これによってやるかやらないかの差が出てきます。

短期的に成果を求めないで、コツコツ一生懸命やってると近い将来に突然、上達して出来るようになる時がきます。

そもそも体で覚えないと身につかない知恵は、理屈よりも感覚を優先するということですね(けして頭で考えるのが悪いということではありません)。

実践して、一度、体で覚えたものは、そう簡単に忘れないものなので、実践知を積み上げいくことは人が成長していくうえで欠かせない行動力なのです。

何かチャレンジするにも一歩が足がでない、行動する前に、あれもこれもと考え過ぎて結局、動けない。
このような傾向がある人は、トレーニングを通じて実践知をつける方が近道かもしれません。