レッスン以外の体験会やセミナーでも、疲れないカラダになるには、短時間のトレーニングで出し切り、脳にしっかりと「疲れた」を感じさせることが必要とお話しています。

終わった後に感想を聞くと、今まで、しっかり疲れるくらい身体を動かすことにマイナスのイメージをもっていた方が、とても多いことに気がつきました。

歳を重ねるとカラダはだんだん衰えるという情報が刷り込まれ、どんどん便利になる世の中の風潮もあって、なるべくなら疲れないように動こうと力を温存する意識が強く働いてしまいます。

その結果がラクをして、望みを叶えたいという思考に変わっていくんですね。

例えば、本を読みながらバイクをこいだり、ゆっくり休みながらジョギングをしたり。

こうした、疲れないような動きであれば、長い時間できます。

ただ、これではカラダに刺激が入っていないので、動いているようでも、どんどん衰えていきます。それは、持っている力を出していないから。

こんな例え話があります。

ある村に2人の男性がいました。1人は筋骨隆々で力があります。

この人、本当は畑300坪を耕すことができるのに、さぼって200坪しか耕さない。

そしてもう1人の男性は体が弱くて、50坪しか耕せなかった。

でもこの人は力を出し切って、一生懸命に頑張って50坪を耕していた。

するとその人は、最初50坪しか耕せなかったのに、やがて60坪、70坪と耕せるようになって、さらに100坪を耕せるようになった。

逆に300坪を耕せる能力があるのに200坪しか耕さなかった人は筋力が落ちて、100坪、50坪と耕せる力がどんどん減っていった。

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しっかりカラダを疲れさせるというのは、このように今ある力を出し切ることなんです。

そうすると、歳に関係なくカラダのあらゆる器官がどんどん働くようになります。

代謝が良くなり、血流が良くなり、体温が上がり、筋肉量が増えたり、頭(脳)も使えば使うほど良くなるのと同じように。

使う鍬(くわ)は錆びない!

いつも使っている鍬は錆びることなく光っているし、絶えず精進する人も輝いていますね。